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G梁田宿やなだじゅく                               街道地図

渡良瀬川の右岸に位置する梁田宿は戸数百余戸であったが川留めに備えて本陣が2軒、旅籠も32軒という規模。
幕末、幕府軍と官軍(薩・長・大垣連合軍)が東日本で最初に衝突した梁田戦争が(広義には戊辰戦争)あった場所で幕府軍が
壊滅的な負け方をした地でもあった。

 平成24年10月5日

久しぶりに「例幣使街道」(左)と記された道路標示を発見。「佐野 太田線」の表示が無ければ良かったんだがナー。


国道50号を横断した後 20分ほど歩き左へ入ると「旧梁田宿」(右)。東日本で最初に幕府軍と官軍が衝突した地だが今は静かな町並みが続く。

往時の面影少ない旧宿場街の中ほどに「梁田宿碑」(左)が建てられており説明板に本陣2軒、旅籠32軒、総戸数105軒とある。

宿碑の奥は梁田戦争の舞台となった長福寺。時は慶応4年(1868)3月、出発の準備をしていた幕府軍に奇襲をかけた薩・長・大垣連合軍はわずか数時間で幕府軍を鎮圧。
本堂横の墓地に設けられた塚は戦死者64名を弔った「梁田戦争戦死塚」(右)。

街道に戻り次ぎの交差点を左に曲がって寄り道を。 向った先は「星宮神社」(左)。
足利市重要文化財に指定されている本殿は近年 修復工事が行われた。極彩色の施された彫刻は一見の価値充分にあり、ということだったが覆屋に囲われて全く見ることができなかったのが残念。

がっかりしながら街道に戻る途中 何かに見られているような。
生垣の隙間から覗くとじっとこちらを見ていたのは白黒模様の「乳牛」(右)。体は大きいが可愛いんだ。

梁田宿には2軒の本陣があったのだが それらを示す痕跡や説明板が無いため昔の面影を探す事は難しい。

そうこうしているうちに500mほどの旧宿場街は終わり。 突き当たりは「渡良瀬川堤防」(左)。かつては渡舟で対岸に渡っていた。堤防に上がると広々とした景色が広がり気分爽快。対岸へは500mほど下流の「川崎橋」(右)を渡っていくことに。

川崎橋を渡ったら左に曲がって少々歩くと「川崎天満宮」(左)に到着。ここはかつての渡し舟到着地辺り。
日光に向う例幣使は必ずここに参拝する習わしとなっていた。その例幣使が残した和歌の短冊が3枚秘蔵されているという。その中の一首、綾小路宰相有長(玉村宿でも一首残している)の歌。
 行きかえり 旅のねがひも 天満る かみのめぐみを やなだにぞしる

天満宮を出たら堤防下を10分ほど歩き左に曲がると突き当たりの石垣の上と公民館脇に「石仏群」(右)が。

旧例幣使街道はその先から消滅しているので近い道を歩き県道128号に出たら約20分、出流川を渡った先で県道と分かれ左に曲がっていく。

ほどなく三叉路に「厄除元三大師」の看板が現れるので ここを右に曲っていくのだが、その三叉路際の高台に「一本松地蔵」(左)が祀られている。名前の一本松は残念ながら枯死。

道路反対側の小高い丘は岡崎山古墳群。大小30ほどの古墳があるそうだが、どこが古墳なのかは分かりずらい。
頂上まで上ると「御野立所址」(右)と刻まれた石碑が建てられている。明治天皇かと思いきや昭和天皇でした。昭和9年(1934)、陸軍大演習が行われた際に昭和天皇が指揮をとった場所。

街道に戻り100mほど歩くと再び厄除元三大師の看板と道標があるのでちょっと寄り道を。

聖徳太子の命によて建立されたと伝わる「厄除元三大師」(左)の正式名称は施薬院薬師寺。元文年間(1736〜)に元三大師御尊影が寄進され爾来厄除大師として信仰を集めている。

街道に戻って旗川沿いを歩くと 地蔵ソバ の看板が。丁度昼時、食事がしたかったのでランチタイムだ。
店内に思わぬ物が。「壁全面サイン」(右)の中に緒方拳の文字。榎木孝明・沢口靖子・陣内孝則 なども。 店主の話ではNHK大河ドラマ太平記のロケを行った際に拠点となったのだそうだ。

街道に戻り緩い坂道を下ると三叉路左側に「道標が2基」(左)。「佐野道 足利道 太田道」と刻まれた道標は元文5年(1740)建立で、もう1基は寛政3年(1791)建立。

道標の先を右に曲って1〜2分、鳥居の奥に両社神社の拝殿が見える。正面からはごく普通の神社だが、裏に回ると全面に彫刻が施された見事な「両社神社本殿」(右)が。

両社神社から街道に戻り5分ほど歩くと旗川に行き着くが例幣使街道は100mほど手前の脇道を左に曲がっていく。
突き当たりが旗川だが左手の「地蔵堂」(左)の中にスラリとした背の高い地蔵様が旅人を見守っている。 この地蔵様は寛文10年(1670)からここに立っている。

旗川には昭和30年代(1955〜)まで橋があったが今は無い。下流に見える「白旗橋」(右)を渡って対岸へ。

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