平安時代以前の東海道は箱根山の西、御殿場から足柄峠を越えるルートであったが
延暦2年(802)の富士山噴火によって閉ざされたため新たに開かれたのが湯坂路。
箱根湯本から箱根山中に入り、浅間山、鷹巣山などの尾根を経て精進池畔を通り箱根
権現へと下るルートで鎌倉古道とも呼ばれている。 この道は源頼朝が二所詣(箱根権現・
三嶋大社・伊豆山権現)の際利用したという。徳川幕府によって箱根東坂のルートが開かれる
までは多くの旅人が行き交う幹線道路。今はハイキングコースとして整備されている。
今回は芦ノ湖から下るコースを歩くことにした。お玉が池に寄り道した後、精進池周辺の
箱根石仏群、芦の湯を経由して湯坂路入口から旧道に入り、鷹巣山、浅間山を通って
箱根湯本へ下るルートである。 |
湯坂路途中の案内板から抜粋 |