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街道松 甲州街道 道中記 街道松
街道地図
(13) 小原宿  神奈川県内唯一の本陣建物が有りました
小仏峠を越えた旅人が最初に到着する宿場が小原宿。宿場の入り口から出口までは わずか2町半というから300m弱という小さな宿場であった。旧清水家が本陣を経営していたが、その本陣建物が現存している。

 平成18年9月21日

小原宿標柱小原宿本陣

底沢橋で国道20号に合流し左側をしばらく歩くと「甲州街道小原宿」(左)と記された木製の標柱が建てられている。「これより2町半」と記されているので270mほどの短い区間ということになるか。

数分歩くと生け垣と屋敷門が見える。ここが甲州街道に3カ所残る本陣建物の一つ「小原宿本陣」(右)。神奈川県内唯一という建物はカブト作りという重厚な造り。
到着したのが夕方であった為、残念ながら内部の見学は出来なかった。 


本陣前の高札場(復元)南無阿弥陀仏碑

本陣の前に「高札場」(左)が復元されている。「小原宿高札場」と墨書きされた看板も添付されているが、作りっぱなしで手入れされてないという感じがちょっと残念。

国道を少し歩くと右側の土手に「南無阿弥陀仏碑」(右)が据えられている。南無阿弥陀仏と刻まれた石碑で180年ほど前に建立されたものだとか。
小原宿はこの辺りまで、4〜5分で通り過ぎるという宿場であった。


甲州道中道標中丸道標

小原宿を出て数分歩くと高速道路出口の高架下を通るが、その先を右に入る道が旧甲州街道で「木製の道標」(左)と説明書きが添えられている。
コメント:この道標は道路改修工事により撤去されています。

道標に従って右に入り坂を登っていくと三叉路となるので ここは左に曲がって行く。さらに道なりに歩くと「中丸」(右)と記された道標があり その先の三叉路を左に入り坂を下って行く。
コメント:この木製道標も撤去されています。


与瀬宿への案内道標萩の群落道案内版

坂の途中に「与瀬宿への案内道標」(左)が建てられている。複雑な道であるので道標が無ければ旧甲州街道をたどることは難しいだろう。有りがたいことだ。
コメント:この道標も撤去されているかもしれない。

案内に従って右側の階段を降り えんどう坂を下って行くが、この先も道標に従って歩くと国道20号に合流。
えんどう坂を下っていく途中に「萩の群落」(右)があったので1枚。  


小原宿はあっという間に通り過ぎてしまった。残念なのは本陣を外から見ただけだったので機会があったらもう一度見てみたい。

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